もう一つの視点

真理は少数から始まる

議論の作法

ことわざの矛盾

「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」、「善は急げ」と「急がば回れ」のように、ことわざには反対の意味を持つペアが数多く存在する。このように真逆の言葉がどちらも成立している以上、ことわざを勝手に現実に当てはめることには無理がある。どち…

「~に違いない」

学術論文で「きっと、~に違いない」という表現を見かけることはない。しかし、自治体のプロジェクト報告書などを読むと、この表現が多用されているケースが散見される。 冷静に分析すれば、「きっと、~に違いない」は奇妙な言い回しだ。事実なら「~である…

「議論に勝つ」?

「議論に勝つ」、「論破する」などという言葉を耳にすることがある。 いったい何をめざして議論をしているのだろうか。本来、議論や話し合いは、相手を言いくるめるための「詭弁ゲーム」でも、感情をぶつけ合う「口喧嘩」でもない。 互いに情報を共有し、よ…

「腑に落ちる」とは何か—納得と正当性

人の意見を聞いて「腑に落ちた」と言う人がいる。この「腑に落ちる」という表現の「腑」は、心や内臓を指し、古くから「心の奥までしっくり理解できる」ことを意味してきた。つまり、頭で理解するだけでなく、感情や直感を含めた全体的な納得感を指す言葉で…

意見は不完全、ゆえに謙虚さを

自己の意見形成の場では、必ずしも理想的に考えられるわけではない。私たちは日々、限られた情報や限られた経験をもとに理解を組み立てるしかなく、そこに捻じ曲げられた情報やニセ情報が入り込むことも少なくない。完全に客観的で公平な意見を形成すること…