もう一つの視点

真理は少数から始まる

後手に回る日本への警鐘

山火事が多発している。山梨の出火場所は登山道沿いのベンチ付近、神奈川は山小屋だった。群馬の出火原因は調査中だが、いずれも人気(ひとけ)の少ない登山道沿いであることを考えると、意図的かタバコによる可能性が高い。 日本には、「日本なんか無くなれ…

日本でヒッチハイクは馴染まない

来日した外国人がヒッチハイクで日本を縦断する様子が、テレビ番組で放送されることがある。諸外国の習慣はわからないが、日本ではヒッチハイクという手法は馴染まないように思う。 見知らぬ人が道端で親指を立てていても、積極的に「乗せてあげよう」と考え…

ストリートピアノは必要か

ストリートピアノは、駅構内や展望室、休憩所といった公共空間において、望まない不特定多数の人々に音を強制的に聞かせる行為であり、受動喫煙と同様の迷惑行為である。ベンチのある休憩所や展望室、喫茶コーナーなどは、静かな休息や会話のために利用され…

「議論に勝つ」?

「議論に勝つ」、「論破する」などという言葉を耳にすることがある。 いったい何をめざして議論をしているのだろうか。本来、議論や話し合いは、相手を言いくるめるための「詭弁ゲーム」でも、感情をぶつけ合う「口喧嘩」でもない。 互いに情報を共有し、よ…

政権交代なき国-政治の不安定はなぜ続く

日本の政治が安定しない理由は、政党の数や政策の違いにあるのではない。根底には、言葉の空洞化と、それを助長する報道構造、そして有権者の判断力の揺らぎがある。野党は分裂を繰り返し、新興政党は理念や責任よりも目先の影響力を優先して議席を伸ばそう…

なぜ障害者の「普通」は、同情の対象になるのか

「できること」と「できないこと」があるのは、誰にとっても当たり前のことである。計算が苦手な人もいれば、スポーツが苦手な人もいる。しかし、私たちはそうした人を見て「かわいそう」と同情したり、普通に生活しているだけで「頑張っているね」と涙を流…

「万博優先」の代償 -黒字分は被災地へ

石川県知事の指摘通り、大手ゼネコンが万博に注力したことで能登の復興は明らかに遅れた。国が巨額の予算で人手を囲い込み、結果的に被災地へ建設会社が行き届かなくなった事実は重い。 国が自らの威信のために万博を優先し、その目的を達したのであれば、次…

警察不在の地政学-日本が生き残るために

世界は今、かつての「世界の警察」が不在となり、剥き出しの「暴力と利権」が支配する極めて危険な時代に突入している。これまで国際秩序を維持してきたアメリカが、ベネズエラ攻撃に見られるように自国の利益のために他国の主権を破壊する「最強の当事者」…

負の遺産と人権教育 ― 理想を求めるほど遠ざかる現実

草津温泉の近隣に「国立療養所栗生楽泉園」がある。かつてハンセン病患者が隔離生活を送った場所であり、昭和初期には過酷な「重監房」も存在した。現在は人権教育の一環として、負の遺産を後世に伝えるための「重監房資料館」が設置されている。 ハンセン病…

「みんなで大家さん」-官民一体となった加害構造

「みんなで大家さん」を巡る問題は、かつての豊田商事事件を上回る4000億円規模の、戦後最大級の投資被害である。国が許可した制度を隠れ蓑に、実態の乏しい成田開発を餌にして高齢者から巨額の資金を集めた。その実態は、新規投資家の資金を配当に回す「ポ…

「箱根駅伝」に感じた違和感 ― 教育現場から過酷な競技を切り離す

箱根駅伝で死に物狂いに走る学生の姿を見て、強い違和感を抱いた。本来、学生の「運動」は心身の健やかな発達を目指すべきだが、現在の「運動」は勝利や興行を優先し、若者に健康や寿命を削るような無理を強いている。 ボクシングの脳損傷やマラソンの内臓へ…

キャッチーな言葉の危険性

SDGs、ダイバーシティ(多様性)、トランスジェンダー。こうしたキャッチーな言葉の取り扱いには、細心の注意が必要である。 流行への便乗や都合の良い解釈による悪用、そして社会的な矛盾が顕在化し始めている。また、一種の「催眠」にも似た危険性もはらん…

警察官や教師を嫌いな人

反社会的勢力や不良と呼ばれる人々は、警察が大嫌いで悪口ばかり言う。同様に、学校や教師の悪口を繰り返す子どもや親も存在する。 彼らに共通しているのは、自分の思い通りにいかないと荒れる気質や、困難から逃げ続け口先だけで実行力が伴わないといった性…

手帳に輝く、最後の一行

今年も、あと1日となった。 これまで心に留まった言葉をメモし、生活の糧にしてきた。手帳には、例えば次のような言葉が書かれてある。 場を清め、時を守り、礼を尽くす 言葉はこだま(「バカ」と言えば「バカ」、「ごめんね」と言えば「ごめんね」と返って…

曲げられない正義

昭和の戦争における指導者の責任については、東京裁判という法廷の場で当時の責任者が処刑されたことにより、厳然たる決着を見た。また、国家間の賠償問題についても、1952年のサンフランシスコ平和条約や1972年の日中共同声明などの国際条約に基づき、法的…

死による涙は感動ではない

ドラマや映画で、戦争か病気による死を盛り込む作品があまりに多い。人の死を扱えば、視聴者は簡単に涙を流し、展開を追ってしまう。制作者はそれを利用して視聴率を稼ごうとし、視聴者は涙が出たことで「感動した」、「素晴らしい作品だった」と誤解する。 …

「好き」と「愛している」

「好き」とは、「自分のものにしたい」という自分勝手な気持ちであり、「愛している」とは、「その人のためになりたい」という気持ちである。 相手の性質を深く知らぬまま、「好き」という高揚感だけで結婚を選んだ先に何が待っているか、想像するのは難しい…

「焼き芋=紅はるか」から考える豊かな社会

スーパーで焼き芋を買って食べると、ねっとりとした焼き芋ばかりである。「紅はるか」という品種のようだ。かつての主流だった「ホクホク」とした食感を探し求めると、選択肢が失われている現実に直面する。 こうした現象は、焼き芋に限らない。日本には、一…

残念な食レポ

残念な食レポ三選 ・「ごはん、おかわり!」 ・「メシ、何杯でも食える」 ・「白メシ、食いてえ~」 なぜ、「白米」なのだろう。しょっぱい漬物でも同じ感想になる。タモリ氏も、このような感想を聞いた時、「なんでご飯のことなんだ」と苦笑いしていたこと…

日本の正論が世界で通じない理由-彼らが見ている別の「真実」

アメリカなどの海外では、大人でも科学的にありえない宗教上の神話や奇跡を、本気で事実だと信じている場合がある。日本人からすると信じがたい話だが、彼らにとっては幼い頃から家族や仲間に囲まれて育んできた「絶対に揺るがない世界の真」なのである。 こ…

「さんねん峠」が教えてくれたこと

書店に行ったら、目立つところに小学生向けの本が並べられていた。小学生はちょうど冬休みに入った頃だ。読書の機会が増えるので、置かれたのだろうか。 目に飛び込んできたのは、表紙に描かれたユニークな表情のおじいさんの絵だった。「さんねん峠」という…

女子でも将棋は面白い

以前、将棋の女流三冠が棋士編入試験に挑んだが、結果は0勝3敗で不合格となった。 なぜこれほどまでに男性棋士は強いのだろうか。女性の競技人口が圧倒的に少ないため、トップ層であっても、より層の厚い男性棋士と比較すれば相対的な実力差が生じてしまうと…

迷惑行為や差別はいいの?悪いの?

夜行バスやフェリーの大部屋(雑魚寝用)、サウナの仮眠室など、多くの人が夜に一緒に寝る場所では、騒音(音楽やテレビの音、携帯会話、でんでん太鼓、そして「いびき」など)を出して他人に迷惑をかける行為を禁止することは当然であろうが、現代の社会で…

日本の武器はチームワーク

バスケットボール、バレーボール、ラグビー。どの競技においても、世界の強豪国に比べて日本人が体格や個々の能力で劣っている事実は否めない。日本が勝つためには、他の面を強化しなければいけない。その唯一の武器こそが「チームワークによる緻密な作戦」…

トランプ氏が作り替えた世界

トランプ大統領が提示するロシア・ウクライナ間の和平案が、国際社会から強い非難を浴びている。その内容は、ロシアが一般市民を殺害し、都市を破壊したうえで不法に占領した領土について、ウクライナ側にロシアへの譲渡を迫るというものだ。 外交専門家の間…

大人と子どものはざま

ラジオから尾崎豊氏の曲が流れてきた。彼の楽曲は当時の若者(13~18歳位の子ども)に、非常に大きな影響を与えたと言われている。 「盗んだバイクで走り出す~♪」というフレーズで知られる「15の夜」は、その代表例である。この曲は、明確に犯罪行為を描い…

日本の警告:経済の次は「政治の罠」 / Japan's Warning: The "Political Trap"

日本が今、世界に訴えるべきは「10年前に中国による『経済の罠』を警告した我々は、今度は『政治と真実の罠』を警告する」という強いメッセージだ。 10年前、日本が唱えた中国の経済的危険を世界は受け流した。その結果、今や多くの国が経済的な依存から抜け…

大国依存の危うさと日本外交のゆくえ

日本の外交に必要なのは、論理と国際法に基づく断固とした主張を、先端的な技術力と揺るぎない国際的結束という実効的な「力」で支える、多角的かつ強靭な外交戦略である。 アメリカは、事実上の独裁体制をとる大国との衝突を回避するため、正義や国際法の立…

興味本位の報道が生む「軽さ」の連鎖

弁護士でコメンテーターの菊間千乃氏がテレビ番組で中国総領事の発言について、「言葉の選択がちょっとひどい」と述べたことが、ヤフーニュースのトップページに掲載された。ニュースのトップになるような内容なのか。限度を超えている。 国際政治や中国の専…

公人の言葉と態度の重さ

テレビを見たら、武田鉄矢氏が情報番組のコメンテーターのようなことをやっていた。レギュラーのようである。 彼は、過去にファンからサインや写真撮影を求められた際、「あなたに(直接?)お世話になっていない」という思いから、ファンに冷たく、攻撃的な…