もう一つの視点

真理は少数から始まる

公人の言葉と態度の重さ

 テレビを見たら、武田鉄矢氏が情報番組のコメンテーターのようなことをやっていた。レギュラーのようである。

 彼は、過去にファンからサインや写真撮影を求められた際、「あなたに(直接?)お世話になっていない」という思いから、ファンに冷たく、攻撃的な態度をとり続けていた。これは彼自身も公言していた。強い信念があったのだろうが、この長年の言動は多くのファンを傷つけ、悲しませてきた。彼はドラマや映画などで広く一般市民から応援され、国民的俳優になり、それによって裕福な生活を送ってきた人である。恩をあだで返してはいけない。

 後年、彼はテレビで「人見知りだった」と反省を口にしていたが、彼の一般人への攻撃性を見ると信じがたい理由であるし、この謝罪は面と向かって苦痛を与え続けてきた事実を帳消しにできるものではない。

 私は、彼のドラマをずっと見てきて、彼が好きで応援していたが、日常の振舞いを知ってからは、彼がテレビに出ているのを見ると、すぐテレビを消すようになってしまった。とても残念である。

 悲しい思いをしているファンからは、後年の謝罪が芸能活動の範囲を広げるためのイメージ回復ではないかという厳しい意見もでている。公人の言葉と態度の重さが問われる事例である。