マチャド氏が自身のノーベル平和賞メダルをトランプ氏に贈り、トランプ氏がそれを喜んで受け取ったという。自己の名誉の証を他人にあげる感覚も、それを受け取って悦に入る感覚も、到底理解しがたい。
マチャド氏については、個人の奇行として片付けることもできる。しかし、トランプ氏は世界を動かす立場の政治家だ。アメリカ大統領の感覚や思考力、判断力が常軌を逸しているとなれば、その影響は全世界に及ぶ。
先日、トランプ氏自身が、米軍最高司令官としての権限の制約は「私自身の道徳観」のみであると発言し、法や制度上の制約よりも個人的な信念を優先することを公言した。このように、これまでのトランプ氏の言動には多くの疑問符がついたが、今回のメダルの件は、その異常性を明確に示すものである。このような歪んだ価値観を持つ人物が、世界を動かす地位に留まるべきではない。
世界情勢が危機的になった時、世界大戦への最終判断に至った時、このような独善的なたった一人に全人類の行く末を託すなど、あってはならないことだろう。