もう一つの視点

真理は少数から始まる

唯一の被爆国が直視すべき、アメリカ人の本質と戦略

 アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領が、今度は「私に国際法は必要ない」「私を止められるのは私自身の道徳だけだ。私の心だ」と述べた。この二つの言葉は、彼の本心なのだろう。これでは「ルールを無視して自分勝手な振る舞いをする」と公言しているも同然である。

 こうした性質を知った上で彼を大統領に選んだのは、ほかでもないアメリカ国民である。おそらく多くのアメリカ国民の価値観は、本質的に彼に近いのだろう。だから、彼に期待した。アメリカ人とヨーロッパ人は外見こそ似ているが、内面においては根本から異なるという事実が、予期せぬ形で浮き彫りになった。

 思い起こせば、一国全土の市民や街を標的に大量の爆弾を投下し、二発もの原子爆弾を一般市民の頭上に落とした国は、歴史上アメリカしか存在しない。

 南鳥島のレアアース開発においても、アメリカは共同開発という形で強引に介入してきた。このままでは利益のほとんどをアメリカに奪われかねない。

 ロシアや中国は事実上の独裁無法国家だが、比較すれば、まだ彼らの方が限度をわきまえているようにも感じられる。日本を食い物にする戦略としては、アメリカのほうが中国やロシアよりも、はるかにうわてだ。「北風と太陽」の法則を利用して、アメリカは実質的に日本をコントロール下に置いている。

 中国依存もよくないが、アメリカ依存も危険である。アメリカに裏切られたら、その時点で日本は終わる。やはり、経済的にも軍事的にも、EUや北欧諸国、オーストラリアなど共通の価値観をもつ世界中の国々と広く同盟関係を築いておくことが、日本が生き残る道であろう。