もう一つの視点

真理は少数から始まる

社会

お友達や業界の利権よりも、国民生活を考えて

かつて5kg2000円前後が当たり前だったお米の価格が、今や3500円から4000円を超える異常事態となっている。スーパーの棚からお米が消えた「令和の米騒動」を経て、供給が安定したはずの今もなお、私たちの家計を圧迫し続けているのはなぜか。その背景には、単…

山上被告もまた被害者であった

山上被告に無期懲役が言い渡された。人を殺めた以上、罰を受けるのは当然だが、裁判所が「生い立ちが事件に影響したとは認められない」とした点には、事実として強い疑念を抱く。 判決では「被害者と宗教団体は無関係」とされるが、安倍氏は団体に肩入れし、…

日本の景観美と電線問題

飛騨高山の美しい街並みがテレビに映るたびに、ここから電線が消えれば、どれほど風情が増すだろうと思う。同様に京都の竹林でも、電線の存在が古都の静かな景観を損ねている。地中化が進んでいる区域もあるが、依然として電線が無造作に空を走る場所が目立…

ストリートピアノは必要か

ストリートピアノは、駅構内や展望室、休憩所といった公共空間において、望まない不特定多数の人々に音を強制的に聞かせる行為であり、受動喫煙と同様の迷惑行為である。ベンチのある休憩所や展望室、喫茶コーナーなどは、静かな休息や会話のために利用され…

なぜ障害者の「普通」は、同情の対象になるのか

「できること」と「できないこと」があるのは、誰にとっても当たり前のことである。計算が苦手な人もいれば、スポーツが苦手な人もいる。しかし、私たちはそうした人を見て「かわいそう」と同情したり、普通に生活しているだけで「頑張っているね」と涙を流…

「みんなで大家さん」-官民一体となった加害構造

「みんなで大家さん」を巡る問題は、かつての豊田商事事件を上回る4000億円規模の、戦後最大級の投資被害である。国が許可した制度を隠れ蓑に、実態の乏しい成田開発を餌にして高齢者から巨額の資金を集めた。その実態は、新規投資家の資金を配当に回す「ポ…

「箱根駅伝」に感じた違和感 ― 教育現場から過酷な競技を切り離す

箱根駅伝で死に物狂いに走る学生の姿を見て、強い違和感を抱いた。本来、学生の「運動」は心身の健やかな発達を目指すべきだが、現在の「運動」は勝利や興行を優先し、若者に健康や寿命を削るような無理を強いている。 ボクシングの脳損傷やマラソンの内臓へ…

キャッチーな言葉の危険性

SDGs、ダイバーシティ(多様性)、トランスジェンダー。こうしたキャッチーな言葉の取り扱いには、細心の注意が必要である。 流行への便乗や都合の良い解釈による悪用、そして社会的な矛盾が顕在化し始めている。また、一種の「催眠」にも似た危険性もはらん…

「焼き芋=紅はるか」から考える豊かな社会

スーパーで焼き芋を買って食べると、ねっとりとした焼き芋ばかりである。「紅はるか」という品種のようだ。かつての主流だった「ホクホク」とした食感を探し求めると、選択肢が失われている現実に直面する。 こうした現象は、焼き芋に限らない。日本には、一…

迷惑行為や差別はいいの?悪いの?

夜行バスやフェリーの大部屋(雑魚寝用)、サウナの仮眠室など、多くの人が夜に一緒に寝る場所では、騒音(音楽やテレビの音、携帯会話、でんでん太鼓、そして「いびき」など)を出して他人に迷惑をかける行為を禁止することは当然であろうが、現代の社会で…

日本の武器はチームワーク

バスケットボール、バレーボール、ラグビー。どの競技においても、世界の強豪国に比べて日本人が体格や個々の能力で劣っている事実は否めない。日本が勝つためには、他の面を強化しなければいけない。その唯一の武器こそが「チームワークによる緻密な作戦」…

大人と子どものはざま

ラジオから尾崎豊氏の曲が流れてきた。彼の楽曲は当時の若者(13~18歳位の子ども)に、非常に大きな影響を与えたと言われている。 「盗んだバイクで走り出す~♪」というフレーズで知られる「15の夜」は、その代表例である。この曲は、明確に犯罪行為を描い…

興味本位の報道が生む「軽さ」の連鎖

弁護士でコメンテーターの菊間千乃氏がテレビ番組で中国総領事の発言について、「言葉の選択がちょっとひどい」と述べたことが、ヤフーニュースのトップページに掲載された。ニュースのトップになるような内容なのか。限度を超えている。 国際政治や中国の専…

民主主義に必要なのは数ではない

民主主義は多数決によって物事を決める仕組みである。しかし、多数決の結果がつねに最善とは限らない。重要なのは、判断をくだす人がどのような教育を受け、どのような情報を与えられてきた存在であり、さらにどのような目的をもって判断に参加しているのか…

クマ対策に持続可能な体制を

温泉施設の露天風呂にクマが出て、従業員が山の中まで引きずられ、翌日損壊した遺体が見つかるという痛ましい事件があった。今年は、クマによる人身事故や農作物被害が全国で増加している。山間部に暮らす人々のみならず、県庁所在地の中心部や銀行本店の駐…

強い言葉に流されないために―橋下氏発言から考えるメディアリテラシー

橋下徹氏の発言は、いちいちヤフーニュースで取り上げられる。なぜなのだろうか。 少し前、「立憲民主党の安住淳幹事長はメディアに対して個別に強くクレームを入れる」とした報道に対し、橋下氏は「自分は表で喧嘩する(見えないところで注意しない)」と応…

医師という前に社会人であれ

私の経験では、医師の多くが年上の患者に対してもため口で話す。とくに中規模病院の医師や大学病院の若手医師にその傾向が強い。敬語を使う医師であっても、自分のペースで短く説明して終わらせたり、質問しづらい雰囲気をつくったりと、高圧的な態度が目立…

大学評価軸の再考

日本の大学評価は、長年「偏差値」と「社会的イメージ」に支配されてきた。東京大学(東大)はその象徴的存在として、常に「日本一の大学」として扱われてきたが、それは歴史的な権威と偏差値によって優秀な人材が集まりやすい構造に支えられている面がある…

「説明責任」という名の責任逃れ

政治家による不適切な言動が報じられるたびに、「説明責任」という言葉が繰り返されるようになった。本来あまり耳慣れなかったはずのこの言葉は、むしろ政治家自身が都合よく使い、広めてきたものではないだろうか。「説明」の名のもとに語られるものは、自…

「他人事」を装うテレビ局体質

近年、SNS上でのフェイクニュースや特定の個人に対する誹謗中傷が、社会の深刻な脅威である。中でも、公的な影響力を持つNHK党の立花党首(当時)が、裏付けのない情報や悪意のある中傷を意図的に発信したことは、社会における正義と秩序を破壊する行為であ…

興味本位の報道とネット空間の秩序

弁護士でコメンテーターの菊間千乃氏がテレビ番組で中国総領事の発言について「言葉の選択がちょっとひどい」と述べた。この短いコメントを取り上げた記事が、ヤフーニュースのトップページに掲載された。 番組内の一言が“トップニュース”として扱われる光景…